業務内容
知財情報分析スタッフの仕事内容には、(1)知財情報アナリスト業務、(2)知財情報スペシャリスト業務があります。
- 知財情報アナリスト業務
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知財情報アナリスト業務は、国内外の知財情報及び非知財情報を収集・分析し、事業戦略や経営戦略に資する情報をお客様に提供する業務です。
企業を取り巻く競争環境が厳しさを増しており、迅速・的確な経営判断が必要になりますが、判断材料には客観的な裏付けが必要です。知財情報は公的機関が公開する客観情報であり、かかる知財情報の経営判断への活用が「IPランドスケープ」として近年、大いに注目されています。
知財情報アナリストには、客観情報としての知財情報の収集、またマーケット情報やお客様が所有している内部情報などの非知財情報の収集、そしてこれらの統合的・多角的な分析を通して、新規事業開発や既存技術の新規用途開発に役立つ情報や、アライアンス候補企業を選定するのに役立つ情報など、事業戦略や経営戦略に資する情報をお客様に提供する業務を担っていただくことを期待しています。
- 知財情報スペシャリスト業務
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知財情報スペシャリスト業務は、国内外の知財情報を収集・分析し、分析した情報を記事にしてニューズレター、セミナー等を通してお客様に発信する業務です。
近年、国際的ハーモナイズや新しい技術(AIやバイオなど)の保護などに対応すべく、知財制度やその運用指針の改正が各国で頻繁になってきています。このような知財情報をいち早く収集、分析して正確に分かりやすく発信していくことで、お客様の知財活動に貢献することを目的としています。
知財情報スペシャリストには、次のような業務を担っていただくことを期待しています。1. 日常的業務
(1)知財情報の収集
世界の知財情報にアンテナを張り、情報を入手していただきます。海外事務所などからメール等で日々届く知財情報の中から有益なものを抽出したり、各国特許庁や知財情報サイトに掲載された情報を探しに行ったり、海外事務所に直接問い合わせて情報を入手したりと、情報収集の方法は様々です。
(2)知財情報の分析
入手した知財情報を分析します。情報源によって解釈が分かれたりすることもあるため、正確性を期すために複数の情報源に当たり、得られた情報を総合的に加味して分析を行います。
(3)知財情報の発信
分析した知財情報を記事にして、定期的に発行される季刊誌(下記写真参照)で発信したり、事務所のホームページ上に知財ニュースとして掲載したりと、発信方法も様々です。また、お客様に対して、あるいは事務所の所員に対して、セミナーを行うこともあります。2. スポット的業務
お客様から、知財情報に関してスポット的に相談のご依頼をいただくことがあります。このようなご依頼に対しても、上記と同様に情報収集・分析を行い、分析結果を成果物としてお客様に提供します。